2012年02月22日

本備忘録

流転の海シリーズ 宮本輝 ★★★★★

『地の星』
『血脈の火』
『天の夜曲』
『花の回廊』

立て続けに流転の海シリーズを。
何が素晴らしいかといえばその人物描写の豊かさで、登場人物一人一人が人として持つ善きものと悪しきものが丁寧な筆致で余すところなく描かれているのです。
中でも主人公である松坂熊吾の人物像が飛びぬけて面白い。
アグレッシブで実業にどんどん突き進んでゆくかと思えばあるところでさっと手放してしまったり、思慮深く思いやりに満ちているかと思えば妻にひどい暴力を振るってみたり。そんな熊吾の人生が二転三転四転しながら複雑に展開してゆく様にぐいぐい引き込まれてゆく。
ここまで読み進めてきて、実は未完であったという大がっかり大会。
くう〜




『心の傷を癒すカウンセリング366日』 西尾和美 ★★★★☆

アダルトチルドレンが陥りがちなネガティブな発想から抜け出して、新しい健全なメッセージを毎日自分に送るための一冊。
毎日一項目だけ読んでもいいし、気になるところだけつまみ読みしてもいいし、自分の好きなように読み進められてとても勝手がいいです。




『すいかの匂い』 江國香織 ★★★★☆

久々に江國さん。

子どもの日々の残酷な無力さが、読んでいてひたひたと迫ってきて、少し息苦しくなる。
言葉の選び方が本当に絶妙だな、と思う。





posted by あまがえる at 16:51| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

読み聞かせ

娘が小学校にあがって、ボランティアで小学校での絵本の読み聞かせを始めたのです。

毎晩ベッドで娘を抱きながらする本読みとは、姿勢も違えば声の出し具合も違って、それは全く別の体験なのでした。
作品によって子供たちの反応は全然違って、それは伝わってくる空気で読み手にはっきり分かるのですが、一番食いつきがよかったのが昔話の『あおい玉あかい玉しろい玉』(「三枚のお札」の別バージョン)で、1年生2年生のどのクラスでもはじめちょっとざわざわしていても次第にしんと静まり返り、終わると「おもしろかった!」と何人かの声が上がるくらいで、昔話の持つ力にすっかり感心したのでした。

今年は1年生と2年生のクラスだけにさせてもらったのですが、来年は3年生まで伸ばしてみることにしていて、また楽しみなのです。
まだまだ不慣れでたどたどしいところが多いのだけれど、これは奥深く長い間続けられる楽しみとなるような予感がするのです。

さて一年間読み聞かせを続け、今日はメンバーで昼食会がありました。
地域から参加されている年輩の方や高学年のお子さんをお持ちのお母さんたちの中で私は一番の年少で、子育てのことやいろいろな悩みを聞いてもらえて、思っていた以上にストレスが解消される楽しい会合となったのでした。



posted by あまがえる at 16:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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